「わが師としての松下幸之助」高橋荒太郎
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●大きくなった会社には目立たないがトップを補佐する大番頭がいます。
トヨタには磯村巌、ホンダには藤沢武夫、そして松下電器には高橋
荒太郎がいました。
・松下幸之助は社員を君づけで呼んでいた。しかし、ただ一人、高橋荒
太郎さんにはさんづけであった。(p219)
●ただひたすら松下の基本方針に従って経営するということを貫いた人
ですが、実際の経営において、それは非常に難しいはずです。時には、
会社存続の危機に陥る場合もあるでしょう。
・世間ではヤミ物資に流れるような売り方をしていたところもあった
だろうが、松下電器は、そうしたヤミ行為を社員に認めるようなこと
は絶対にとらなかった。(p80)
●会社のビジョンは形だけで、実際の活動とが乖離している会社が多い
なかで、素直な心で基本方針に従って物事を判断するという生き方も
あるのだなと考えさせられる一冊でした。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私が海外事業でも利益が上がらないことに対してやかましくいうのは、
相手国に正しく貢献できるような経営をやっていれば、必ず利益は上げ
られると確信しているからである。利益を上げられないということは、
逆に言えば、相手国に対して何も貢献していないということである。
(p116)
・材料の相場も知らずに、仕入れたものに対してただ代金を支払っている
というのでは、ほんとうの経理の仕事をしているとはいえない。材料
がどう動き、どう生産され、それがコストにどう影響するかまで、
しっかり把握するのが経営経理である。(p186)
「わが師としての松下幸之助」高橋荒太郎、PHP研究所(1994/09) ¥1,680
(評価:★★★☆☆)
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