松下孝之助の本を読んでいると、思わず姿勢を正している自分を発見します。

その本はやさしく問いかけてくるのですが、その端々に怖いくらいの力強い思いが含まれているのです。

経営心得帖

経営心得帖
経営心得帖
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松下 幸之助
PHP研究所 (2001/05/01)
売り上げランキング: 11,266
おすすめ度の平均: 4.67
4 経営に興味を持った方に最初にお勧めします
5 あたりまでだけと出来ていないことばかり・・・
5 経営者の方にぜひ!

【私の評価】★★★★★


■著者紹介・・・松下幸之助

 松下電器、パナソニック創業者。

●松下幸之助の本を読むと、次のような不思議な感覚を覚えます。

 優しい言葉遣いなのに、厳しい。
 何度読んでも、あきない。
 どこを読んでも、学びがある。


●こうした感覚を覚えるのは、書かれた内容がすべて松下幸之助自身の体験に
 裏打ちされたものばかりであるからでしょう。

 体が弱く自らが動いて商売ができないハンディキャップを
 人を育てることで逆に強みにした松下幸之助の努力が染み出しています。


 ・欠点はたくさんあってもいい、いわば随所にボロが出るということでもいい、
  けれども、店主であれば、この店を経営していこうという熱意においては、
  どの店員と比べても最高でなくてはならないと思うのです。(p159)


●私が許せないのは、500円という値段です。
 どうみても5000円以上で売れる内容です。

 松下幸之助の○○帖シリーズは一冊500円と安すぎますので
 すべて買っていただきたいと思います。
 (それでも二千円です)

商売心得帖 松下 幸之助

人生心得帖 松下 幸之助

社員心得帖 松下 幸之助


●本書は、くり返して読むべき一冊ということで、★5つとしました。
 至宝の一冊です。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・商売のために予算があるのであって、
  予算のために商売があるのではないということです。(p109)


 ・今日紙幣というものは・・・これを偽造すれば、法によって厳しく
  罰せられます。ところが、手形は・・・いわば私製紙幣のような
  ものではないでしょうか。(p24)


▼引用は、この本からです。
「経営心得帖」松下幸之助、PHP研究所(2001/5)¥500
【私の評価】★★★★★

【松下孝之助の生涯】
1894年生まれ。1989年永眠。

和歌山県和佐村で小地主8人兄弟の末っ子として生まれましたが、父が相場で失敗し、小学校を中退、単身、親元を離れて大阪に丁稚奉公に出ます。

その後、自転車店、セメント工場などに務めた後、これからは電気の時代が来ると直感した松下は、大阪電灯(現関西電力)に入社し内線係見習工となります。

そして、22歳の時に会社を辞めて独立。電球ソケットを製作、販売するも、商品が売れずに食費にも困るような苦労をします。

その後、徐々に受注が増え、翌年には松下電気器具製作所を設立。ランプ、アイロンなどを製作し、1930年に非常に故障の少ないラジオの開発に成功し、これで松下の名前は一躍有名になりました。

1933年には事業部制を実施し、本体は松下電器産業株式会社に改組する一方、松下電器貿易、ナショナル電球、松下造船などといった関連会社を次々と設立していきました。

戦後は一時GHQによる財閥解体の余波で生産活動ができない状況に陥りますが、ひとつずつ生産再開の許可を勝ち取り、昭和30年代には完全に復活しました。

その後、1952年にはオランダのフィリップスと提携。1959年にはアメリカ松下電器を設立。松下はやがて世界のパナソニックになっていくのです。

第一線から身を引いた後は、PHP運動を通して真理の社会的実践を目指しました。

1980年には、これからの日本には信念あるリーダーが必要と考え、松下政経塾を開塾。多くの有望な政治家の育成に努めたのです。