「人を活かす経営」松下幸之助,PHP研究所
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(私の評価:★★★☆☆)
●松下幸之助の言葉には、しびれるような迫力があります。それは何でしょう
か。やはりそれは「熱心」さなのです。思わず感心してしまう「熱心」さで
す。
●商品を売りに行って、値切られるとします。そんなとき松下は自信を持って
この商品は我々が熱心に作ったものなのです、どうか買っていただけません
か?と取引先の主人に語りかけます。
・原価は二十銭ですから、二十三銭にできないことはありません。しかし、
ご主人、この商品は私を含めて従業員が本当に朝から晩まで熱心に働いて
つくったものです。原価も決して高くついていません。(p27)
●松下は本当に熱心ですから、その迫力がこの言葉から伝わってきます。
●また、銀行の融資を受けるとき、担保を要求されたときのことです。当時
の松下電器にとってはよい条件でしたが、松下電器がさらに発展するため
には、「信用」を育てなくてはならないと考え、次のように答えます。
・お話は大変ありがたいのですが、しかし不動産を担保にして借金すること
は、やはり今の松下電器にとっては好ましくないと思います。まことに
申し上げにくいのですが、これはひとつ無条件貸付にしていただけない
でしょうか(p210)
●これは、最初のトランジスターラジオをアメリカに売りに行った盛田昭夫
がブローバ社からの大量発注を断ったのと似ています。ソニーブランドを
世界に広めようと考えていた盛田は、ブローバ社という商標を付けて売る
ことを拒否しています。
●十年後、二十年後の姿を思い描き、現在とそこへレールを敷き、組織全体
をそのレールに乗せていこうとする、その熱心さこそ経営というものなの
でしょう。
「人を活かす経営」松下幸之助,PHP研究所(1979/09)¥850
(私の評価:★★★☆☆)

