松下孝之助の本を読んでいると、思わず姿勢を正している自分を発見します。

その本はやさしく問いかけてくるのですが、その端々に怖いくらいの力強い思いが含まれているのです。

「大切なこと」松下 幸之助、(絵)江村信一

大切なこと
大切なこと
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松下 幸之助 江村 信一
PHP研究所 (2003/12/11)
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おすすめ度の平均: 4.2
4 癒されつつ為になる
5 日常生活をより豊かに・・・
4 内容はよいです
【私の評価】★★★☆☆


■著者紹介・・・松下 幸之助

 松下電器、パナソニック、PHP研究所創業者。
 物心両面の調和のとれた豊かさによる平和と幸福を目指すPHPを提唱。
 PHP : Peace and Happiness through Prosperity


●松下幸之助の言葉を、江村信一さんの絵と一緒にすることで、
 子供向けに編集した一冊です。


 江村信一さんのほのぼのとした絵が、真面目な松下幸之助の
 言葉を読みやすくしてくれているようです。

 ・どんな賢人でも、その人ひとりの知恵には限りがあって、
  だから自分の知恵才覚だけで事を運べば、考えがかたくなになる。
  視野が狭くなる。(p11)


●その一方で、松下幸之助の一言ひと言は、非常に重いので、
 経験がなければ、よく理解できないのではないかとも感じました。

 (経験があっても理解できない大人が多いのですから・・・)

 ・自分の仕事は、自分がやっている自分の仕事だと思うのは
  とんでもないことで、ほんとうは世の中にやらせてもらっている
  世の中の仕事なのである。・・・仕事が伸びるか伸びないかは、
  世の中がきめてくれる。(p52)


●こうした本の本当の目的は、
 子どものために本を買った親自身が、松下幸之助に興味をもってもらい、
 松下幸之助の本を買ってもらう導入商品として良いと思いました。

 ・アイデアは、人間の熱意、熱心に対する
  神の報奨である。(p70)


●ここまできたらマンガにしてしまうのはどうでしょうか?
 PHP研究所担当者さまへの提案です。

 松下幸之助の思想への入門書ということで、★3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境は自惚れを生む。
  (p38)


 ・どんなえらい人でも、三度に一度は失敗したほうが
  身のためになりそうである。
  そしてその失敗を、謙虚さに生まれかわらせたほうが、
  人間が伸びる。(p77)


▼引用は、この本からです。
「大切なこと」松下 幸之助、(絵)江村信一、PHP研究所(2003/12)¥1,050
【私の評価】★★★☆☆


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本のソムリエ公式サイト発行者の日記

【松下孝之助の生涯】
1894年生まれ。1989年永眠。

和歌山県和佐村で小地主8人兄弟の末っ子として生まれましたが、父が相場で失敗し、小学校を中退、単身、親元を離れて大阪に丁稚奉公に出ます。

その後、自転車店、セメント工場などに務めた後、これからは電気の時代が来ると直感した松下は、大阪電灯(現関西電力)に入社し内線係見習工となります。

そして、22歳の時に会社を辞めて独立。電球ソケットを製作、販売するも、商品が売れずに食費にも困るような苦労をします。

その後、徐々に受注が増え、翌年には松下電気器具製作所を設立。ランプ、アイロンなどを製作し、1930年に非常に故障の少ないラジオの開発に成功し、これで松下の名前は一躍有名になりました。

1933年には事業部制を実施し、本体は松下電器産業株式会社に改組する一方、松下電器貿易、ナショナル電球、松下造船などといった関連会社を次々と設立していきました。

戦後は一時GHQによる財閥解体の余波で生産活動ができない状況に陥りますが、ひとつずつ生産再開の許可を勝ち取り、昭和30年代には完全に復活しました。

その後、1952年にはオランダのフィリップスと提携。1959年にはアメリカ松下電器を設立。松下はやがて世界のパナソニックになっていくのです。

第一線から身を引いた後は、PHP運動を通して真理の社会的実践を目指しました。

1980年には、これからの日本には信念あるリーダーが必要と考え、松下政経塾を開塾。多くの有望な政治家の育成に努めたのです。